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鉄スクラップの価値は?

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鉄スクラップの話をする前に、まずは廃車についてのおさらいをしていきましょう。

目次

 

はじめに

廃車には自動車を一時的に廃車にして、再び使うときには再登録する「一時抹消登録」と、永久に廃車にする「永久抹消登録」の2種類があります。このうち、一時抹消登録では自動車をスクラップにすることがないため、説明は割愛します。
 
さて、問題は永久抹消登録です。永久抹消登録の際には、運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車運輸支局)に行って書類を提出する前に、自動車を解体する必要があります。
 
自動車の解体は高い業者から安い業者までピンキリですが、中にはお金が戻ってくることもあります。一般的にカーディーラーなどは費用が高くかかる傾向があり、解体業者などに依頼するとお金が戻ってくることが多いようです。ディーラーでは解体業者との間に中間マージンが発生しますが、解体業者ではマージンが発生しません。また、解体の際に使用可能なパーツをリサイクルしたり、自動車の本体を鉄スクラップとしたりすることにより、解体費用を上回る買取価格が付くので、その差額を受け取ることが出来ます。
 
では、この鉄スクラップの価格はどれくらいなのでしょうか。まず残念なお知らせとして、鉄スクラップは真鍮、銅、アルミニウムなどの非鉄金属に比べると買取価格は安いです。これは鉄という物質がごくありふれたものであるためです。希少性の低いものは価格も低いというわけですね。
 
気になる価格ですが、最近は20円/kg程度で買い取ってもらえることが多いようです(業者によって異なります)。自動車の重量は1000kg~から2000kgぐらいですので、仮に自動車が全部鉄でできていると2万円~4万円になります。もちろん、自動車が全部鉄でできているわけではありませんが、大体5000円~2万円程度の価格が付きます。一般的にはその自動車の新しい古いに関係なく、また自動車の状態に関係なく、重量の重い方が買取価格が高くなる傾向にあります。型式が古くてとても中古車買取店では買い取ってもらえなさそうな場合には、廃車解体業者に買い取ってもらった方がよいでしょう。

 

鉄の価値と鉄鋼蓄積量

鉄スクラップの価値は?_2鉄鋼蓄積量とは、文字通り鉄鋼が現在どれくらいの量あるかを示す指標です。
 
鉄鋼蓄積量は日本などの先進国では毎年計測されています。
 
現在の世界全体の鉄鋼蓄積量は200億tといわれています。このうち日本の累計蓄積量は13億t程度です。世界の鉄鋼の約6.5%が日本にある計算となります。1kgで20円なので、もしこの鉄鋼を仮に全部売りさばいたとすると、13億×1万×20=260兆円となります。これは日本の国家予算の2倍以上です。鉄鋼がいかに価値のあるものなのかわかると思います。
 
さて、この200億tの鉄のうち、鉄スクラップは全体の2%といわれています。200億tの2%ですから4億tです。
 
この鉄スクラップの発生量は一般的に、景気に左右されます。鉄スクラップは鉄でできた製品から発生するものですから、鉄製品の製造量が減れば当然その分鉄スクラップが減ることになります。
 
鉄製品の製造量が減るとき、それはすなわち景気が悪い時です。景気が悪ければ鉄でできたマンションもできませんし、鉄でできた自動車も製造されません。そのため、鉄スクラップは景気の動向を示す指標になるといわれています。
 
実際に鉄スクラップの純増量を見てみましょう。鉄スクラップの純増量は1945年~1952年はまではほぼゼロでしたが、戦後復興が本格的になり、経済も上向いてきて鉄の需要が増加してきた1953年ごろから急激に増加していきます。そして田中角栄が列島改造論を発表した1972年に、鉄鋼蓄積量の純増量はピークを迎えます。その後景気の減速によって純増量は一度下落しましたが、1990年ごろのバブル景気で再び純増量が増加します。その後はバブルの崩壊によって再び純増量は減少しました。
 
この指標を見てもわかる通り、純増量が多い時期は好景気、純増量が少ない時は不景気ということが出来ます。鉄スクラップはまさに景気を映す鏡というわけですね。ただし、こうした需要は予測しにくい物であるため、経済指標として特別優れているわけではないことには注意が必要です。
 
また、鉄スクラップは経済的な価値だけではなく、環境に対する価値もあります。鉄スクラップをリサイクルすることは、限られた存在である鉄資源を大事にすることにつながります。鉄スクラップには、お金だけでは測れない価値があるのです。

 

鉄スクラップの価格の決まり方

鉄スクラップは生産品ではなく発生品であるため、供給の大小の影響を受けづらく、需要の影響を受けやすくなっています。つまりは需要が多い国や地域で値段が高くなるというわけです。

 

日本は鉄輸出国!

鉄スクラップの価値は?_3日本やアメリカのように十分に鉄の蓄積が進んでいる先進国では、そこから発生する鉄スクラップの供給量が国内の需要量を上回るようになり、その余りが輸出されるようになります。
 
それとは対照的に鉄の蓄積が少ない発展途上国では、そこから発生する鉄スクラップが少ないため、鉄の供給量が需要量を下回るようになり、その差分を輸入で補うようになります。そのため、現在鉄は急激なペースで先進国から発展途上国へと移動していっています。
 
特に輸出が多いのは日本とアメリカです。日本の輸出量は約1000万t、アメリカの輸出量は約2000万tです。EU諸国内では輸出と輸入が活発に行われているものの、全体で見ればほぼプラスマイナスゼロとなっています。ロシアは資源の囲い込みを行っているため輸出量が少なく、中国、台湾、韓国などの東アジア地域やトルコなどは有力な輸入国となっています。これは日本にとっては商機といえます。資源小国である日本にとって、鉄資源は有力な輸出の対象となるかもしれません。

 

スクラップ・インセンティブとは

長く自動車を乗り続けることは環境に良いことですが、国にとっては消費が生まれないためあまりあり難いことではありません。そのため、国家は時折、廃車を促進して自動車の買い替えを促し経済を活性化させるための政策を取ります。これを「スクラップ・インセンティブ」といいます。
 
たとえば、日本では燃費性能がいい自動車に対して自動車重量税を軽減し、燃費性能が悪い自動車に対して自動車重量税を上乗せするグリーン化減税が行われていました。このような政策には消費を活性化させ、環境にいい自動車への乗り換えを促すという意味上がる一方で、無駄に廃車を増やすことに対する批判も根強くあります。経済のことは抜きにして、燃費がいい自動車に乗り換えさせるというプラスと、廃車を増やすというマイナスはどちらの方が大きいのでしょうか。その答えはおそらく誰にもわからないでしょうが、個人的な意見としてはマイナスの方がおおきいような気がします。まだ使える物を廃車にしてしまうのは、やはり心もったいない感じがします。

 

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